夏のような陽ざしを浴びて進路は南へ。瀬戸内海は美しい碧い帯のようにゆったりとした表情。そんな海を渡り、四国の山を越えて田舎へお墓参り。街を見おろす山の斜面にあるお墓にゆくまでの道は葉桜隧道。この陽ざしのせいでしょうか。蘂と葉っぱから甘い香りがすこし噎せるほど濃くただよいます。鶯の囀りも音楽のよう。さまざまな旋律が山のにぎわいを豊かにしてゆきます。掃除が終わった後、直会のようにいつも持ってきたお供えを一緒にいただくのですが、丁度に風が吹いて、桜の甘い香りと草餅の甘い香りが微妙にブレンドして贅沢な午後の一瞬を楽しみました。
花は葉に人はしづかに読むべかり 下村梅子
コメント
私も先日、菜の花のつづく浜辺に眠る
友人のお墓参りに行ってきました。
そして、そこで素晴らしい
プレゼントをいただきました。
西の春霞のなかには、まだ大きくて赤い日輪がやさしい輪郭を保っているというのに、
東にはもう、大きくて赤い満月が山の端からすっぽり顔を出していたのです。
そう、あの蕪村の句をそのままです!
この景は決して写真や絵画では描ききれないですよね。
こんなにスケールが大きくて、
しっとりと余情に満ちた空気感を表現できるのは
やはり俳句しかない!!って、そう思いました。
菜の花や月は東に日は西に 蕪村
投稿: まもん | 2009年4月14日 (火) 08:01
まもん様
霞のころは、夕日がきれいに包まれて
すもものように穏やかにみえる日があります
大きな景色は写真で表現するのは難しいですね。
やはり俳句ですね。
投稿: 海渡 | 2009年4月14日 (火) 10:00
海渡さま
このごろの月はほんのり赤くて、
ちょっと窓から手を伸ばして絞ってみたくなるほどジューシーですよね。
ね、海渡さま、
そんな月からあふれ出るのは、
やっぱりプラムジュースのように甘い香りでしょうか?
投稿: まもん | 2009年4月14日 (火) 23:23
まもん様
今の時季の月は
お風呂上がりのようにも見えて
香りはしぼりたての牛乳か
桃のネクターのような香りかもしれないですね。
投稿: 海渡 | 2009年4月16日 (木) 00:27
瀬戸内の海の碧さに染まり、葉桜隧道の甘い香りと
鶯の声々のシャワーを浴びてのお墓参り
お母さまはじめ魂となられた方々も
どんなに喜ばれていらっしゃることでしょう。
誰もが癒される海渡さんのやさしさは
こうして補給されているのですね。
投稿: 杏 | 2009年4月19日 (日) 10:58
杏様
おだやかでしなやかな自然のなかで
人として昔から続けられている習慣を
繰り返しているだけで、ほっとできるのは
そうすることで癒される仕組があるからだと思います。
生きている人だけでなくて
先だった人にいっぱい助けられているから
今できることはちゃんとしておこうと思います。
投稿: 海渡 | 2009年4月21日 (火) 00:22