七年
母が亡くなってもう七年になります。寒い寒い一月が終わるころ、春を隣に待つころ、母は天寿をまっとうしました。ずっと生きていてほしかった母ですが、母はずっと今も生きています。人のかたちは無くしてしまいましたが、四六時中、人の縁を佛縁を導いてくれているように思います。母が元気で生きていてくれたら、きっと俳句を作ろうという意いは目覚めなかったでしょう。俳句に光を感じたら、その入口に裕明先生の微笑みがありました。愛情をもって人を育ててゆこうとする静かであたたかな微笑みでした。母や先生や友の微笑みは今も光になって行くべき道を照らしてくれます。そして時にまっしろな雪ですべてをきれいにして最初に立ち戻る勇気をくれます。出逢った人たち、花たち、言葉たちは自分次第でずっと生き続けてゆくものです。だからこそ丁寧に生きて行けたらと願う七年目です。
山に雪仏が母の山に雪 平子公一





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